WebPで圧縮する

2020/06/19

自炊・電子書籍

 画像を圧縮するには今までJPEGを使っていたが、XnConvertがWebP(ウェッピー)で圧縮できることに気づいた。JPEGよりファイルサイズを減らせる。
 WebPの普及度については、Windows10なら標準で開けるし、Android用の電子書籍ビューワーであるPerfectViewerでも開けるので、もう一般的に使用できると考えてよいだろう。Photoshop用にはフリーでプラグインが配布されている。

圧縮率テスト

 圧縮率(品質)はXnConvertもPhotoshopのプラグインも0~100(100が可逆圧縮)で指定する。これが標準的な方法らしい。

●テスト方法
 写真・イラスト・漫画・文字画像、の4種で、画質がPhotoshopのJPEGの圧縮率8(高)とほぼ同じになるWebPの品質を探り、JPEGとのファイルサイズを比較する。
 また、可逆圧縮(ロスレス)にしたときのファイルサイズをPNGと比較する。

 JPEG8と同じになる品質←のファイルサイズ(JPEG比)可逆圧縮(PNG比)
80くらい79%73%

引用元:『恐怖のお泊まり会 死者から届いたメール』P.J.ナイト 著・岡本由香子 訳・shirakaba イラスト/メディアファクトリー
80くらい67%90%

引用元:『のんのんびより①』あっと/メディアファクトリー
50くらい62%95%
50くらい46%86%

WebPの性質

上記の圧縮率テストからわかること

  • 複雑な画像は苦手。平坦な画像は得意
  • 複雑な画像は品質を上げないといけない。平坦な画像は品質を下げられる
  • 可逆圧縮については、複雑な画像も得意な傾向が見られる

 他に以下のような性質がある。

コントラストの低いディティールが潰れる


引用元:『山口美江がそっと教える 小さなお店を成功させる15のヒント』山口美江/KKベストセラーズ

 このようにコントラストの低いディティールがある場合、コントラストのある箇所(文字や絵)の輪郭は維持されているが、コントラストの低いディティール(紙の質感)は潰れてしまう。
 これを防ぐには品質を上げないといけないが、場合によってはJPEGよりもファイルサイズが増える。

グラデーションにバンディング(縞模様)・ブロックノイズが発生する

 コントラストの低いディティールを潰すので、グラデーションの隣り合う色が一緒くたにされ、縞模様やブロックノイズになる。

以上の結果を考慮すると以下のことがわかる

  • パッと見は劣化が少ないように見えても、コントラストの低いディティールを潰すことでファイルサイズを節約している
  • ディティールを潰す、という性質のため平坦になる傾向がある
  • JPEGのようなモスキートノイズ(ディティールの周囲にチラチラと発生するノイズ)は少ない

 また圧縮にかかる時間は、画像の内容によるかもしれないが、非可逆圧縮でJPEGの約3倍だった。可逆圧縮はもっとかかる。

アプリの設定

 PhotoshopとXnConvertで細かい設定項目が異なる。

●Photoshop
 Compression :Slowestにすると処理時間が延びるが、色の再現性が上がる。本来の色に近い色になる。

●XnConvert
 圧縮方法 :[0~6]上げるとブロックノイズ・モスキートノイズが消える。ファイルサイズはやや減る。0だとかなり汚い。4で良い。
 フィルター強度 :[0~100]上げるとブロックノイズが消える。その分ぼけるが、100にしても問題になるほどではない。50くらいで良い。ファイルサイズには影響なし。
 フィルタシャープネス :[0~7]シャープフィルタ。7でも効果は弱い。4,5くらいで良い。

●グレースケールはないらしい
 Photoshopでグレースケール画像を保存しようとするとき、WebPが出てこない。WebPにはグレースケールの設定がないらしい。

Susieプラグイン

 Massigraなどの、Susieプラグインを使用するビューワーでWebPを開くには、以下のサイトで提供されているSusieプラグインを使えばよい。
 http://toro.d.dooo.jp/slplugin.html

 Windows10で WIC Susie Plug-in を使えば、WebP専用のプラグインは必要ない。

自炊での注意点

 書庫ファイルであるCBZファイルのサムネイルをWindows上で表示するにはCBXShellを使うのだが、これはWebPには対応していない。
 CBXShellは書庫内の連番画像の最初の1枚をサムネイルにするので、最初の1枚はJPEGにする必要がある。

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