高価な断裁機がいいとは限らない

2017/09/02

自炊・電子書籍

 断裁・裁断機* に関する情報は、自炊技術Wiki を含めたくさんあるが、注意が必要なのは、高価な製品がいいとは限らないこと

*: 「断裁」は紙をギロチンみたいに裁ち切ること、「裁断」は刃を引いてスーッと切ること、のようだ

高価な断裁機

 高価な製品とは Durodex 200DX などの、レバーを下ろすタイプの断裁機。これは一度に多くの枚数を断裁できるが、

  • 大きい、重い。置き場所に困る
  • 替え刃などの消耗品も高価
  • 刃に触れられるので危険
  • 断裁するのに力が必要
  • 紙に強い力を加えるため、切り口が斜めやUの字に歪む
  • 紙が歪むため、紙の端スレスレを切るのが難しい

 という欠点もある。

 興味深いのが「2人以上で作業しないでください」という注意書きがあること。2人以上だと相手が予期せぬ動きをすることがあるため、相手が刃の付近に触れているときに誤ってレバーを下ろしてしまう危険性があるということだ。危険な作業は1人でやった方がいいわけだ。

 ということで、特に子供のいる環境では、レバー式の断裁機の導入には慎重になった方がいい。

安価な裁断機

 安価な製品だと、カール DC-F5100 のようなディスクカッターになる。一度に裁断できる枚数は減るが、

  • 小さい、軽い。置き場所に困らない
  • 替え刃などの消耗品が安い
  • 刃に触れられないので安全
  • 力が必要ない
  • 切り口が歪まない
  • 紙の端スレスレを切るのが容易

 という利点がある。

 お金が有り余っているからといって、必ずしもレバーを下ろすタイプの断裁機を買うことはない。

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