本を解体するための主な道具
- 大型カッター
- カッターマット
- 断裁・裁断機
解体の手順
- 中表紙を引っ張って背の部分を剥がす
- 断裁・裁断機に入る所定の枚数ごとにカッターで本を分割する
- 背の接着剤の部分を切り落とすように断裁・裁断する
- 接着剤が残っていないか、しおりが挟まっていないか確認する
●所定の枚数
例えば40枚までの場合、40ページごとではなく80ページごとなので注意。
また文庫・新書は紙が薄いが、大きい本は厚いことが多いので、枚数よりも厚さ(定規)で測った方が正確。
●接着剤・しおり
最初と最後の方のページは、接着剤が多めについていてくっつきやすいので確認する。
しおりが挟まっているとそのままスキャンしてしまうので、パラパラとめくって確認する。
背から何mmで断裁・裁断するか
断裁・裁断するとき、背から何mmの部分を切ればいいか。
経験上、5mmで切れば接着剤はほとんど残らない。
文字のみの本であれば余白が広いので、5mmで切っても文字まで切れることはない。
しかし漫画や画集などは、紙の端まで絵が印刷されていることが多いため、5mmで切ると絵が切れてしまうことがある。この場合、以下の2つの方法がある。
●3mmで切る
3mmで切ると一応紙はバラけるが、高確率で一部に接着剤が残る。紙同士がくっついていないか、念入りに調べる必要がある。
本によってはこれでも絵が切れる。
●断裁・裁断機は使わず、紙を1枚ずつバラす
1枚ずつバラすには、接着剤のみをどうにかして落とさないといけない。
自炊技術Wiki によるとアイロンで溶けるものもあるらしいが、ある本で試したら溶けなかった。
ヤスリで削ると強い力が加わるため本が曲がってしまうし、なかなか削れないし粉が出るしでうまくいかない。カンナで削ると背がガタガタになってしまう。ガタガタになるということは紙まで削れているということで、少し絵が切れてしまう。
結局、うまい方法は見つかっていない。1ページずつ、手で引っ張ったりカッターで切ったりするのがいいかもしれない。
ちなみに漫画は、巻によって余白の距離が違うことがある。
1巻は5mmで切っても絵が切れなかったが、2巻は絵が切れた、ということもあるので注意。
カッターの選び方
どの家庭にもある文具用のカッター(オルファでいう小型刃)ではなく、工具用の大型カッター(オルファでいう大型刃)がいい。本の背の接着剤を力を込めて切るには工具用の方が向いている。文具用は、力を入れずに紙をスーッと切るためのもののようだ。
刃を固定する方法にネジロック式とオートロック式があるが、ネジロック式の方がしっかり固定できるので、そちらがいいと思う。
オルファの大型刃のカッターはやたら種類がたくさんあってわけがわからないのだが、形状が大体同じなので、たぶんどれを選んでも大差ないと思う。
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