スキャンした画像は少し傾いているので、これを補正する。
Windows には eTilTran という傾きを補正するフリーソフトが公開されているので、これを使わせてもらう。
簡単な使用手順
- [ツール>設定>傾き検出]で傾きを検出する角度を設定する。0~1くらいでいいと思う
- 文字の本の場合、ノンブル(ページ数)の位置を確認する
- 画像ファイルをドロップする(どれか1枚ドロップすればフォルダ内の画像がすべて読み込まれる)
- 小説かコミックか、小説ならノンブルの位置を指定する
- 自動的に傾き補正が行われる
以下の点があるページは正しく補正できていない可能性があるので、確認していく。
- 「種別」が不明、「縦書・横書」の認識が間違っている所
- 「計測」が「不明」になっている所
- 「補正」が濃い青になっている(自動補正で大きく傾いた)所……傾き認識が誤った可能性がある
文字のみのページは、ほぼ確実に自動補正のみで済む。
文字と図のあるページ・漫画のページは、自動補正だけではうまく補正できないことがある。漫画は、そもそも枠線がちゃんと直角・平行に引かれていないことも多い。
手動で補正するときは、マウスのホイールで画像を回転させる。
このとき画像がボケることがあるが、これはプレビューの画像がこうなっているだけで、出力すればくっきりする。
出力
JPEG、クオリティ95あたりで変換する。
JPEGだと出力が速い。クオリティを上げればほとんど劣化しない。
出力先は、デフォルトでは画像ファイルと同じフォルダに「!変換データ」というフォルダを作りそこに出力する。
この画像は中間ファイルなため、作業が終わったら削除する。
モアレ除去のために約600dpiのJPEGでスキャンしたグレー画像は、先に XnConvert でモアレ除去・約300dpiに縮小し(やり方は後の記事で書く)、eTilTran に読み込む。
余談
今のところ、傾きをまともに補正できるソフトは eTilTran しか見当たらない。もう開発が止まっているし、これが使えなくなったらとても困る。
こういうソフトはスキャナにつけるべきだと思うのだが、DR-C240付属の傾き補正ソフトは機能不足でまともに使えない。

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